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席に着いてから、30分ほどこの店の素晴らしさについて力説した後、やっと注文が決まった。意外にもハルマは口を出さずに聞いてくれて、心做しか楽しそうにも見えた。
私はいちごパフェとオレンジジュース、ハルマはブラックコーヒーとショコラケーキだ。
「コーヒー飲めたの?ブラックって結構苦くない?」
昔、出来心でお兄ちゃんが飲んでいるブラックコーヒーを一口貰ったことがあるが、とても飲めたものではなかった。お兄ちゃんは大人になったら良さがわかると言っていたが、私があの味に魅力を感じることはないだろう。
「まあな。お前みたいに子供舌じゃねえからこのぐらい飲める。」
「なにそれ…!」
文句を言いたいところだが、図星なので強く出ることが出来ない。そんな様子の私を見て笑うハルマを睨んでいると、すぐに店員さんが来た。
