溺愛サバイバル!?




気にしないフリをしていたが、どうしても忘れることが出来なかった。兄離れをしろと言われたのはさっきが初めてじゃない。元々ハルマには耳にタコが出来るくらい言われ続けていたし、最近では友人にも仲良すぎるんじゃない?と言われ始めた。


「私……お兄ちゃんの迷惑になってないかなって……」


大学生の兄は講義で忙しく、バイトだってしている。貴重な休みの時間を私に使ってもいいのか。昔までは何も考えないでただ甘えているだけだった。いつしか、負担になっていないか、迷惑になっていないか、どうしても考えてしまうようになっていた。