整備されていない森道を歩きながら、秘密基地についてお兄ちゃんに話す。話をしているとあっという間に目的地に着いた。
茂る草木をかき分け進んでいくと、私の予想よりも綺麗な状態の秘密基地がそこにはあった。
「随分と綺麗だね。暫く来ていないって言ってたけど誰かが遊んでたのかな?」
「いや…ここ、本当に昔のまんまだ。ひとつも変わってないよ。」
草が伸びているものの、人が通れるほどには刈られており、本の配置も椅子の位置も、どこを見ても昔のままだ。
年月のせいで多少錆びたりはしているものの、ほとんど変化はない。おそらくここに来るのは中学生ぶりだろう。
あれから6年ほど経っている。それなのにどうしてこんなに整っているんだろう。
