溺愛サバイバル!?


大きな嵐が来た日があって、私は心配で両親の心配もよそに外に出ようとしたことがある。どれだけ怒られても2人の秘密基地がなくなってしまうのが嫌で、泣きながら抵抗した。
結局、危険だから絶対にダメだと徹底的に外に出る手段を断たれ、部屋で毛布にくるまって泣いていた。


お兄ちゃんがすぐに部屋に入ってきて私を宥めようとしていたけど、中々素直に話すことは出来なかった。


「ぐすっ……お兄ちゃんはいいの?秘密基地壊れても、せっかく2人で作ったのに!」


私は何もよりも大切だと思っていたのに、お兄ちゃんはそうじゃなかったんだって悲しくなって、余計に涙が止まらなくなった。
断固として出てこない私を毛布の上から優しく撫で、話を続けた。