「よくそんなに入るね…私はもうお腹がはち切れそうだよ。」
「誰かさんが食べきれなかったものを俺に押し付けてくるおかげで胃袋が大きくなったのかな。」
あれほど食べても嫌味を言う元気があるほど余裕らしい。全て事実なので何も言い返せず、恨めしくてジトリと睨んでしまう。
お兄ちゃんはその様子が面白いのかクスクス笑っているだけで気にも止めていないようだ。
最近は気を張ってしまっていて、お兄ちゃんにもどこか冷たい態度を取ってしまっていた気がする。そんな私の様子に気がついていたのだろう。お兄ちゃんは私より私のことをわかっている、辛い時はいつだって誰よりも先に気づいてくれる。
