途端に調子が良くなる私を宥めるように落ち着いた口調でお兄ちゃんは話す。自分がストイックなこともあり、指導は厳しいところもあるが結局私には甘いのだ。
軽く準備を終わらせ、玄関で待っている兄の元へと向かう。そのまま車へ乗り込み、馴染みのカフェへと車を走らせる。





「いちごフェアだって!私クレープとパフェ食べたい!」

「はいはい、俺は残り物ね。」

「なんだかんだいつも半分は食べれてるでしょ?あっ、ドリンクも頼んじゃお!」

「甘いのだけでいいの?サンドイッチでも食べようか。」


頭を使ったので糖分が欲しくなり、いつもより多めにスイーツを頼んでしまった。深く考えないで頼んだため、テーブルが埋まるほどの量になってしまい少し焦ったが、普段から体を動かしているからか、お兄ちゃんは私が食べきれなかった分をペロリとたいらげた。