体育祭という最後の大きなイベントも終わり、私たち高校3年生の青春はほとんど終わったようなものだった。
あとはひたすら受験に向けて勉強するだけだ。早くも推薦で受かっている子達もいるようだが、入試を控えている私はそうにもいかない。


夏に比べるとそこまで長くもない冬休みがまた始まった。丁度お兄ちゃんも長期休みに入ったとの事で、付きっきりで私に勉強を教えてくれることになった。貴重な休みを何度も奪うのは流石に申し訳なく感じ、どこかの塾で冬期講習を受けようと思っていたが、お兄ちゃんが帰省している間は暇だからと半ば押し切られるような形で決まった。


冬休みに入って4日が経つが、私は早くも根を上げそうになっていた。