溺愛サバイバル!?



「知らないの?学校のジンクス!最後のリレーで出場する選手は大切な人にハチマキを渡すんだよ!」

「ええ?ハルマとはそんなじゃないよ。」

「そう思ってるのはアンタだけかもよ?ハルマくんいっつもあんたにべったりだし……
そういえばケガ大丈夫かな?まだ来てないよね。」


怪我のことについて触れられてつい黙ってしまう。ハルマはまだ来ていない。やはり腫れが悪化して止められたのだろうが。
複雑な心境だが今はそちらの方が安心する。


___そんな私の期待とは裏腹に、ハルマは校庭に現れた。
友人たちに心配されているようだが、一言二言言葉をかわすと、こちらに向かって歩いてきた。


「こいつちょっと借りていいか?」

「もちろんもちろん!」