溺愛サバイバル!?


あの時は周りのことなんて考えられなくて、無我夢中で叫んだ。ハルマに聞こえてるかどうかもわからなかったし自己満足もいいところだ。
後悔はしていないが、試合の熱が冷めて冷静になると少し恥ずかしさが勝ってしまう。


「ごちやごちゃ考えすぎてたけど、お前の言葉で頭冷めた……ありがとな。」

「ど、どういたしまして…?そんなに褒められると照れるな〜」


まさかハルマに感謝されるとは思わず、びっくりして声が裏返ってしまった。
どうしたんだろう、今日はいつにも増して素直だ。こんなハルマは初めて見た。


「………この後のリレー、出れないかもしれねえ。」

「…強がってたけど、やっぱり怪我酷いんでしょ?」