そう言うとハルマは隣をポンポンと叩き、私が座るよう催促した。
彼の指示通りに隣に座り、ふと足元に目をやる。


「結構腫れてるね……痛くない?」

「別に、捻挫なんてよくするしな。慣れてる。」

「そっか……」


それ以上言及するのはなんだか気まずくて、しばらく沈黙が流れる。
いつも騒がしいハルマが大人しいとなんだか変な気がする…やっぱりまだ怪我した場所が痛むのかな?
沈黙に耐えきれず、なんとか話題を探す。


「あ、優勝おめでとう!本当に有言実行の男だね。みんなも今日のMVPのハルマがいなくて悲しがってたよ。」

「……お前の応援があったから。」

「え?ああ、あれ?聞こえてたんだ。今になるとちょっと恥ずかしいな…」