周りの人間の反対を押し切り、しばらく話し合った後に、これ以上悪化すると判断されたらすぐに選手交換するという条件の元、ハルマは試合を続けることになった。


ペナルティによりハルマのフリースローから試合が再開する。
怪我をしても自分のペースを乱すことはなく、しっかりと2点を決めた。
しかし問題は走る時だ。足は痛む上にこれ以上悪化させることも出来ないため、先程より明らかにペースが落ちていた。
エースが不調ということもあり、チームの雰囲気も少しマイナスに寄ってしまう。


相手のチームはペースが崩れたのをいい事にどんどんと点を決めていく。ハルマの表情にも焦りが見え始め、額からの汗が止まらない。


このまま負けてしまうのだろうか。いや、そんなはずない。ハルマが負けることなんて絶対にない。
だって、約束したから。