溺愛サバイバル!?



「アサちゃん、一緒に来て欲しい。」


突然言われた言葉に、思考が追いつかない。
となりのユイに腕をバシバシと叩かれ、ハッとする。
周りからは歓声が聞こえており、場は相当盛り上がっているようだ。


当事者にも関わらず、あまり実感が湧かなくて気を抜くとすぐに意識が飛んでしまいそうだ。


しかしこれは競技であり、これ以上ナギくんを放置する訳にもいかない。そうなればもちろん答えは1つだ。


「うん、わかった。」


私の言葉を聞くと、ナギくんはホッとしたように笑い、すぐに私の手を掴んだ。


兄やハルマ以外の男の子と手を繋ぐのは初めてで、勝つためだとわかっていてもドキドキが止まらない。


ふとナギくんが私のペースに合わせてくれていることに気づく。私よりずっと身長が高くて、さっきまで物凄いスピードで走っていたナギくんだが、私に合わせて調整してくれている。