私、勘違いしてたのかな。
斑くんが私を身動き取れなくしたのって、守るためでも嫌がらせでもないんじゃない？
私と一緒にいるためだって──そう聞こえたよ。
それならつじつまが合うんだ。
一色との確執が解決したら、私を閉じ込める理由がなくなっちゃうから。
違うのかなあ。またうぬぼれかな。
「……斑くん、仲直りしない？」
ちょっと長引きすぎたね。
ちゃんと伝えてこなかったのが、ここまで斑くんを追い詰めていたとは知らなかった。
「アイスの件ね、全く怒ってなかったんだけど……。斑くんの家に特攻できるかもって、調子乗っちゃった……」
私達、おんなじ気持ちなんじゃない？
嫌がらせ、って簡単な言葉でごまかしてただけで。
本当はもっと、相手に近付きたい……って、それだけだったでしょ。
