帰宅後も、斑くんの重圧は続いた。

 いつもより早く手錠をかけられてしまう。かなり怪しまれてるみたいだ。



「何か隠してることあるだろ」

「なんにもないよ、ほんとにっ」



 あくまでも予感でしかないから、無駄に不安を大きくさせたくない。

 一色のことを言うとなると、進藤くんにも繋がってしまうし。



「じゃあなんでそんな挙動不審だった?」

「え、えっと……斑くん、なんか今日ちょっとかっこよかったから、周りの女子に狙われてないか心配で……?」

「……へえ?」



 咄嗟に出た言い訳を、含みのある笑みで反応される。

 いやあ……さすがに厳しいかな?



「どこが?」

「えっ?」

「今日、俺のどこがいつもよりかっこよかった?」



 うわっ、出た、イジワルモード!