「……あの~、斑くんに見られるってわかってたら、もっと可愛いの用意してまして……」

「っ、はあ? どこ気にしてんの」

「そ、それはそうですね……」



 羞恥とか動転とか、色々混ざってよくわからないよ。

 私は何を気にしたらいいんだ。



「学校くらいは行かせてやる。でも授業中以外はずっと監視する。帰ったらまた縛る。わかったか?」



 私に嫌がらせを伝えるときだけ良い顔をする斑くん。

 拘束さえなければのめる条件なんだけどな。斑くんと一緒にいるのは苦じゃないし。

 うーん……拒否権ある空気じゃないか。



「…………わかりました」



 しぶしぶ頷いた。

 嫌がらせは、お互い様だしね……。

 解放される時間があるなら、説得して仲直りできるかもしれない。少しの辛抱だ。