「えーと……外してもらえるんですよね?」

「いいや? このままで過ごしてもらうけど」


「でも、家に帰らなきゃ……」

「俺の家に泊めるって言ってある。心配なら迎えに来いとも」



 うええ……嘘でしょ。

 じゃあ迎えはほぼ来ないと思った方がいいじゃん。


 うちの親も、まあまあ斑くんを怖がってるんだよね。

 何度か諭されたこともあるけど、そのたび自信満々に問題ないことを力説していたから。

 自分の首を自分で絞めちゃってる。すっごく複雑だ。



「なら着替えとかは……」

「もらってきた」



 ドサッと枕元にボストンバッグが落ちてきた。中身が見えるように開けてくれる。

 何着かのパジャマと、制服のシャツ。それと、下着。

 見られた。可愛さゼロ、機能性重視の無地。