数分経過し、ようやくパソコンが立ち上がった。
「メールを見せてもらっていいですか?」
「会社のっすか?」
「個人のアカウントも、全て見せてください」
「いいっすよ。個人のアカウントは一つしかないっすから。と言っても、隠しアカウントが無い事の照明は出来ないっすけど」
確かにそうだわね。
会社と個人のメールを受信、送信共に見せてもらったけど、情報を流したような痕跡は全く無かった。
「このパソコンで、会社のファイルサーバーにアクセスしますよね?」
「ほぼ毎日、してるっす」
「今、やってみてくれませんか? そうですねえ、『オボッチャマン・プロジェクト』にアクセスしてみてください」
「いいっすよ」
パソコンのデスクトップに、『オボッチャマン』という名前のショートカットがあり、斯波さんはそれをダブルクリックした。ちなみに、『ピッコロ』とう名前のショートカットもあった。
画面の要求に従い、斯波さんがパスワードを入力すると、すぐにフォルダが開き、ファイルの一覧が表示された。
「ずいぶん短いパスワードですね?」
「そうっすね。数字4桁っすからね」
「セキュリティが甘いんじゃないですか?」
「そうかもしれないっす」
「斯波さんは、銀行の口座はいくつお持ちですか?」
「一つだけっす。と言ってもそれを証明するのは難しいっす」
確かに。
「その口座の残高と、入出金履歴を見せてもらえますか?」
「いいっすよ」
斯波さんはWebで銀行にログインし、今現在の口座残高と、過去の入出金履歴を私達に見せてくれた。
それを見ると、残高はかなりの金額があるものの、入出金履歴には、6桁を超えるような大きな金額は一つも無かった。
「貴方を疑う要素はないようです」
ご主人様がそう言った時、私はある事を思い出した。
「待ってください。斯波さんは、加藤ミユキさんという女性に、高価なネックレスを買ってますよね? そのお金はどうしたんですか?」
「メールを見せてもらっていいですか?」
「会社のっすか?」
「個人のアカウントも、全て見せてください」
「いいっすよ。個人のアカウントは一つしかないっすから。と言っても、隠しアカウントが無い事の照明は出来ないっすけど」
確かにそうだわね。
会社と個人のメールを受信、送信共に見せてもらったけど、情報を流したような痕跡は全く無かった。
「このパソコンで、会社のファイルサーバーにアクセスしますよね?」
「ほぼ毎日、してるっす」
「今、やってみてくれませんか? そうですねえ、『オボッチャマン・プロジェクト』にアクセスしてみてください」
「いいっすよ」
パソコンのデスクトップに、『オボッチャマン』という名前のショートカットがあり、斯波さんはそれをダブルクリックした。ちなみに、『ピッコロ』とう名前のショートカットもあった。
画面の要求に従い、斯波さんがパスワードを入力すると、すぐにフォルダが開き、ファイルの一覧が表示された。
「ずいぶん短いパスワードですね?」
「そうっすね。数字4桁っすからね」
「セキュリティが甘いんじゃないですか?」
「そうかもしれないっす」
「斯波さんは、銀行の口座はいくつお持ちですか?」
「一つだけっす。と言ってもそれを証明するのは難しいっす」
確かに。
「その口座の残高と、入出金履歴を見せてもらえますか?」
「いいっすよ」
斯波さんはWebで銀行にログインし、今現在の口座残高と、過去の入出金履歴を私達に見せてくれた。
それを見ると、残高はかなりの金額があるものの、入出金履歴には、6桁を超えるような大きな金額は一つも無かった。
「貴方を疑う要素はないようです」
ご主人様がそう言った時、私はある事を思い出した。
「待ってください。斯波さんは、加藤ミユキさんという女性に、高価なネックレスを買ってますよね? そのお金はどうしたんですか?」



