今日から私は上司の奴隷になりました

私は咄嗟に缶ビールを放り投げ、パスタオルを床から拾って裸の胸を隠した。

ご主人様は、器用にも私を凝視したまま、ノールックで缶ビールを空中でキャッチした。

お見事! なんて、言ってる場合ではない。

「見えちゃいましたか?」
「見えちゃいました」

あちゃー。

私は「失礼しました!」とご主人様に言い、横歩きで右側の部屋に戻ろうとしたのだけど、ご主人様は素早く缶ビールをテーブルに置き、手を伸ばして私の腕を掴み、グイっと引っ張った。

きゃっ

私が仰向けでベッドに倒れ込むのと、ご主人様が私の上に伸し掛かるのは、殆ど同時だった。そして、ご主人様の顔が異常に近い。

「俺が股間を握られたのと、おまえが裸を見られたので、おあいこだよな?」

「は、はい」

私の方が圧倒的に損した気分だけど、まあいいか。自業自得だし。

「という事で、おまえに選択する権利をやる。単に奴隷から解放されるか、新たに別の奴隷になるか、どっちか選べ」

「別の奴隷って?」
「俺の……性奴隷だ」

やっぱりそれかあ。私は少しも迷う事なく、一方を選択した。

「後者でお願いします」
「後悔しても、許してやらないからな」

「後悔しません」

ご主人様の、少し上気した綺麗な顔が更に私の顔に近付き、私はご主人様に唇を奪われた。初めはソフトに、次第に荒々しく。

そして互いに舌を絡め合いつつ、私はご主人様の背中を手でまさぐり、ご主人様は大きな手で、Dカップの私の胸を揉みしだいた。

ああん。

ご主人様に首筋を吸われると、私の口から淫らな溜息が漏れた。私はそこが弱いらしい。そして私はパンティを剥ぎ取られ、ご主人様も裸になると、私達は一つになった。

めくるめく快楽のなか、いつしか私は意識を手放していた。