「俺はこっちで、おまえはあっち、な?」
「はい」
入口から見て左側の部屋をご主人様が、右側の部屋を私が使う事になった。全く同じ作りだから、どっちでも良かったのだけど。
「荷物を置いたら、下のレストランで飯を食おう? 夕飯には少し早いが、腹減った」
「はい。私もお腹空いちゃいました」
私達はお昼を食べてなかったので、お腹がぺこぺこだった。
エレベーターで1階に降りると、洋食と和食のレストランが2店あり、『新鮮な刺身を食いたい』というご主人様のご要望で、和食の方に私達は入った。もちろん私に異存はない。
お刺身がメインの和食御膳を戴いたのだけど、海が近いだけの事はあり、お刺身が新鮮で美味しかった。
部屋に戻る途中、私達はエレベーターホールの自販機で飲み物を買った。私はジャスミンティーとお水のペットボトルと、350mlの缶ビールを1個づつ買い、ご主人様は缶コーラと缶ビールを、手に持ちきれない程たくさん買っていた。
部屋に戻ると、まずはご主人様が先にお風呂に入った。
私はテレビをつけ、スマホを眺めて時間を潰していたら、程なくしてご主人様がお風呂から出て来た。
「湯を張り直しておいたから、おまえも入れ。それと、明日は早いから夜更かしすんなよ?」
「はーい。お気遣い、ありがとうございます、ご主人様」
お風呂はちょっと狭く、お世辞にもゆったりとは行かず、早々にお風呂を出た私は、バスタオルを体に巻き付け、あてがわれた右側の部屋に戻った。ちなみにバスタオルの下はパンティだけだ。
私は冷蔵庫から先ほど買った缶ビールを取り出し、椅子に座って折り畳まれた寝間着を見ながら、缶のプルリングをプシュッと開けた。
これを着るのは嫌だなあ。パジャマを持って来ればよかった。部屋着用に持って来たスウェットとTシャツで寝ようかな。
などと考えながら飲んでいたら、あっという間に缶ビールが空になってしまった。湯上りのビールは格別だもんね。もう1本、もしくは500ml缶を買っておくんだったと思いつつ、ご主人様がたくさん買っていたのを思い出した。
1本ぐらいは残ってるだろうなと思い、忍び足で左側の部屋を覗いたら、ご主人様は布団を被って寝ているようだった。起こしちゃ悪いと思い、忍び足でご主人様の冷蔵庫を開けてみたら、思った通り缶ビールが残っていた。
後で買って返せばいいよね、と自分に言い聞かせ、350ml缶を取り出し、冷蔵庫を静かに閉めて背筋を伸ばしたその時、
「おい、何やってんだ?」
という声がし、びっくりした瞬間、バスタオルがはらりと床に落ちてしまった。
「はい」
入口から見て左側の部屋をご主人様が、右側の部屋を私が使う事になった。全く同じ作りだから、どっちでも良かったのだけど。
「荷物を置いたら、下のレストランで飯を食おう? 夕飯には少し早いが、腹減った」
「はい。私もお腹空いちゃいました」
私達はお昼を食べてなかったので、お腹がぺこぺこだった。
エレベーターで1階に降りると、洋食と和食のレストランが2店あり、『新鮮な刺身を食いたい』というご主人様のご要望で、和食の方に私達は入った。もちろん私に異存はない。
お刺身がメインの和食御膳を戴いたのだけど、海が近いだけの事はあり、お刺身が新鮮で美味しかった。
部屋に戻る途中、私達はエレベーターホールの自販機で飲み物を買った。私はジャスミンティーとお水のペットボトルと、350mlの缶ビールを1個づつ買い、ご主人様は缶コーラと缶ビールを、手に持ちきれない程たくさん買っていた。
部屋に戻ると、まずはご主人様が先にお風呂に入った。
私はテレビをつけ、スマホを眺めて時間を潰していたら、程なくしてご主人様がお風呂から出て来た。
「湯を張り直しておいたから、おまえも入れ。それと、明日は早いから夜更かしすんなよ?」
「はーい。お気遣い、ありがとうございます、ご主人様」
お風呂はちょっと狭く、お世辞にもゆったりとは行かず、早々にお風呂を出た私は、バスタオルを体に巻き付け、あてがわれた右側の部屋に戻った。ちなみにバスタオルの下はパンティだけだ。
私は冷蔵庫から先ほど買った缶ビールを取り出し、椅子に座って折り畳まれた寝間着を見ながら、缶のプルリングをプシュッと開けた。
これを着るのは嫌だなあ。パジャマを持って来ればよかった。部屋着用に持って来たスウェットとTシャツで寝ようかな。
などと考えながら飲んでいたら、あっという間に缶ビールが空になってしまった。湯上りのビールは格別だもんね。もう1本、もしくは500ml缶を買っておくんだったと思いつつ、ご主人様がたくさん買っていたのを思い出した。
1本ぐらいは残ってるだろうなと思い、忍び足で左側の部屋を覗いたら、ご主人様は布団を被って寝ているようだった。起こしちゃ悪いと思い、忍び足でご主人様の冷蔵庫を開けてみたら、思った通り缶ビールが残っていた。
後で買って返せばいいよね、と自分に言い聞かせ、350ml缶を取り出し、冷蔵庫を静かに閉めて背筋を伸ばしたその時、
「おい、何やってんだ?」
という声がし、びっくりした瞬間、バスタオルがはらりと床に落ちてしまった。



