考えた結果、舞には順を追って説明する事にした。ただし、バーでの逆ナンについては、なるべく隠そうと思う。
「先週、舞とも行った事があるバーに一人で行ったのね」
「ああ、あの素敵なお店ね? 私は行けなくなっちゃったけど」
そうだよねえ。バーでノンアルって訳には行かないもんね。
「そしたらね、私の好みのど真ん中ストライクな男性がいて、私は勇気を振り絞ってその彼に声を掛けたのよ」
「うわあ、頑張ったんだね。それで?」
「その彼が私の新しい上司で、ご主人様の本阿弥真一郎さんなの。オッケー?」
私は簡単明瞭に説明出来た事が誇らしく、たぶんドヤ顔をしたと思う。
「全然オッケーじゃない。うちの会社に、上司を”ご主人様”って呼ぶ習慣は無いはずよ?」
「確かに。よその会社にも無いと思う。ちょっと端折り過ぎたね。私は彼にバーで話し掛けたんだけど、そのやり方がちょっと恥ずかしくて、それをネタに彼に脅迫されて、私は彼の奴隷に成り下がったわけ。オッケー?」
「奴隷!? ほぼ解ったけど、一部分だけオッケーじゃない。恥ずかしいやり方って、何なの?」
「それは、舞にも言えないの。思い出すのも恥ずかしいレベルだから」
「色気で迫ったとか?」
う、こやつ鋭いな。
「追及しないで、お願い!」
私が手を合わせてお願いしたら、舞は「わかった」と言ってくれた。
「恵子って、本当に本阿弥さんの奴隷になったの?」
「本当だよ」うふふ
「それなのに、なんで笑ってるの? あ、解った。恵子は本阿弥さんが好きなのね?」
「実はそうなの」きゃっ
「解るわあ。彼、とっても素敵だもんね? 直哉さんほどじゃないけど」
私は社長よりご主人様の方が素敵だと思うけど、もちろんそれは言わない。舞と喧嘩になっちゃうから。
料理が運ばれて来て、私は生中を追加オーダーした。今夜はビールが一段と美味しいわあ。
「先週、舞とも行った事があるバーに一人で行ったのね」
「ああ、あの素敵なお店ね? 私は行けなくなっちゃったけど」
そうだよねえ。バーでノンアルって訳には行かないもんね。
「そしたらね、私の好みのど真ん中ストライクな男性がいて、私は勇気を振り絞ってその彼に声を掛けたのよ」
「うわあ、頑張ったんだね。それで?」
「その彼が私の新しい上司で、ご主人様の本阿弥真一郎さんなの。オッケー?」
私は簡単明瞭に説明出来た事が誇らしく、たぶんドヤ顔をしたと思う。
「全然オッケーじゃない。うちの会社に、上司を”ご主人様”って呼ぶ習慣は無いはずよ?」
「確かに。よその会社にも無いと思う。ちょっと端折り過ぎたね。私は彼にバーで話し掛けたんだけど、そのやり方がちょっと恥ずかしくて、それをネタに彼に脅迫されて、私は彼の奴隷に成り下がったわけ。オッケー?」
「奴隷!? ほぼ解ったけど、一部分だけオッケーじゃない。恥ずかしいやり方って、何なの?」
「それは、舞にも言えないの。思い出すのも恥ずかしいレベルだから」
「色気で迫ったとか?」
う、こやつ鋭いな。
「追及しないで、お願い!」
私が手を合わせてお願いしたら、舞は「わかった」と言ってくれた。
「恵子って、本当に本阿弥さんの奴隷になったの?」
「本当だよ」うふふ
「それなのに、なんで笑ってるの? あ、解った。恵子は本阿弥さんが好きなのね?」
「実はそうなの」きゃっ
「解るわあ。彼、とっても素敵だもんね? 直哉さんほどじゃないけど」
私は社長よりご主人様の方が素敵だと思うけど、もちろんそれは言わない。舞と喧嘩になっちゃうから。
料理が運ばれて来て、私は生中を追加オーダーした。今夜はビールが一段と美味しいわあ。



