「七海綾」


「はい」


私は七海 綾(ななみ あや)。中1。


.....と言っても、まだなったばっかりなんだけど。


今ちょうど入学式だしね。うん。


てか早く終わってほしいな。こっちは推しを見たいんだよ。はやく。


まあ、そんなの無理なのは分かってるけどさ。


.....そう、私はこの学校に推しがいる。


その名も湊 蒼空。.......って、え?かっこよすぎない?名前。ねぇ、かっこいいよね(((殴


.....蒼空先輩は1つ上の先輩で、私が小学5年生の時に委員会が一緒だったんだ。その時から知って、見た目とか声とか見たり聞いているうちに好きになったんだよね。


あー、思い出すだけで可愛いしかっこいいしでもうやばいんですけど。


.....って何考えてるんだよ。今は入学式でしょ。


あ〜でもあの可愛いお顔にひょろっとしてる体型がもうやb((ちょっと黙れ


「.....以上を持ちまして、第110回〇〇中学校入学式を終わります」


あ.....やっと終わった。


.....この学校って110年以上もあるんだな。すご。


「3年1組の生徒の皆さんから順番に戻りましょう」


ちなみに、私のクラスは1年3組だったんだ。


クラスには、幸い仲がいい人が結構いたので良かった。


.....ていうかさ、実は蒼空先輩も前1年3組だったんだよね。やばくない?もう嬉しすぎる。


まじで先生感謝。


「1年3組、起立」


あ、やっと行ける。


.....今日から毎日推しが見れるのかなぁ.....!


そう思ったらワクワクとドキドキが止まらないよ!!
((いやキモ


そもそも蒼空先輩って今は何組なのかな..... 。


まあ、そのうち知れるか。


そいえば、今は休み時間なのかな。


.....ちょっと廊下出てみよ。


「.....あっ、綾!クラス離れちゃったね.....」


ん?この声は..... 。


「光莉!」


光莉.....美山光莉(みやま ひかり)は私の友達だ。


優しくて、私なんかより何倍も純粋な子だよ。本当に。


「ね!残念.....」


クラスが離れたのはまじで悲しすぎる。


昼休みくらいしか話せなくなっちゃうのかな..... 。


「てか、部活何入る?」


光莉が聞いてきた。


「今のところソフトテニスかな!」


だって.....そりゃ、蒼空先輩がいるんだから!!


あ、なんで知ってるかって?それは小学校の時に仲良かった子が、蒼空先輩と同じ学年の女の先輩と仲が良かったから、頼んで聞いてもらったんだ。本当に感謝だよ。