録画が始まっても周囲は騒がしく達也の声も聞こえてこない。
画面には一台の警察車両と、うずくまって泣いている雄一の姿が映っていた。
「行方不明? またか」
警察官がため息をついて森へと視線を向ける。
「最近のニュースを見てないのか? どうせ好奇心でここに来たんだろ。自業自得だ」
その言葉に達也がやってきて警察官の胸ぐらを掴んだ。
「なんだと!? こっちは友達がひとり誘拐されてるんだぞ!」
「へぇ? 誰に? どこで? 説明できるのか?」
「この鳥居の奥で、仮面を被った男たちに連れて行かれたんだ!」
「鳥居の周辺はもう調べた。確かに君たちの足跡は残っているみたいだけど、他の人の足跡は見当たらないみたいだな。そういう嘘で警察を駆り出すとどういうことになるかわかってるか?」
警察官からの圧に達也がそっと離れる。
「お願いします! 夏美は本当にいなくなったんです! 探してください! お願いします!」
うずくまっていた雄一が地面に額を擦り付けて懇願する。
警察官は呆れた顔でそれを見下ろした。
「お前ら、ここからすぐに帰れ。それで夏美って子のことは忘れろ」
警察官はそれだけ言うと、警察車両に乗り込んで走り去ってしまった。
画面には一台の警察車両と、うずくまって泣いている雄一の姿が映っていた。
「行方不明? またか」
警察官がため息をついて森へと視線を向ける。
「最近のニュースを見てないのか? どうせ好奇心でここに来たんだろ。自業自得だ」
その言葉に達也がやってきて警察官の胸ぐらを掴んだ。
「なんだと!? こっちは友達がひとり誘拐されてるんだぞ!」
「へぇ? 誰に? どこで? 説明できるのか?」
「この鳥居の奥で、仮面を被った男たちに連れて行かれたんだ!」
「鳥居の周辺はもう調べた。確かに君たちの足跡は残っているみたいだけど、他の人の足跡は見当たらないみたいだな。そういう嘘で警察を駆り出すとどういうことになるかわかってるか?」
警察官からの圧に達也がそっと離れる。
「お願いします! 夏美は本当にいなくなったんです! 探してください! お願いします!」
うずくまっていた雄一が地面に額を擦り付けて懇願する。
警察官は呆れた顔でそれを見下ろした。
「お前ら、ここからすぐに帰れ。それで夏美って子のことは忘れろ」
警察官はそれだけ言うと、警察車両に乗り込んで走り去ってしまった。



