「追いかけなくていいのか?」 「そ、そうだな」 達也に言われて雄一は慌てて駆け出した。 玄関へ向かうとリビングから夏美の母親が顔を出したところだった。 「なにがあったの? 夏美は?」 「夏美はひとりで外に出ました。追いかけます」 雄一の説明に母親が驚愕の表情を浮かべる。 今にも泣きそうであり、でもどこか喜んでいるようにも見える。 「夏美!?」 外に飛び出した雄一がすぐに足を止めてカメラが背中にぶつかった。 「おい雄一、急に止まるなよ」