「……そうか」
達也はそのまま黙り込んでしまった。
「でも、疎ましいんじゃなくて、心配させていることが申し訳ないとか、心配されることで焦ってるんだと思うんだよな。外に出られなくてじれったいのは、夏美自身なんだしさ」
「なるほど。引きこもっている本人からすれば心配がプレッシャーになるってことか」
雄一が軽く頷いた。
「やっぱり持つべきものは友だなぁ。俺今すっげぇ勉強になってる」
「本当かよ」
しばらく無言で歩いたとき、ふと思い出したように雄一が達也へ視線を向けた。
「そういえばバイト中にお客さんが気になること言ってたな」
「気になること?」
「あぁ。バスに乗ってた4人がいきなり行方不明になったって。知らないのか?」
達也がスマホを取り出し、カメラに移しながら音声検索をかけた。



