とある村の怖い話

学校で大人しくしていると思ったけれど、夏美の家までお仕掛けていたのだ。
その執着に全身に寒気が走ったのを今でも覚えている。

その後偶然を装って3人に近づいてその日は事なきを得たけれど、俺の知らない場所でなにをされていたのか、考えるのも恐ろしい。
それからしばらくして、夏美は学校に来なくなった。

電話をしてもメールをしてもほとんど返ってくることもなく、家の玄関チャイムを押しても出てこない。
あいつらがなにかしたに決まってる。
そう思って詰め寄ったこともあるけれど、無関係を装われて終わってしまった。

だけど同時期に夏美に告白した男子生徒がなにも言わずに退学したから、きっとあいつもなにか絡んでいたんだと思う。

『夏美、頼むよ少し話をしよう』
俺は毎日夏美の家に行った。
母親が中へ入れてくれたから、ドアの前で何度も話しかけた。