〇冒頭ヒキ・横断歩道・雨
地面に打ち付ける雨。向かい合う絵菜と涼太の横顔。(二人とも呼吸を荒くして、絵菜の顔は赤くなっている)
涼太の手が絵菜のあごに添えられる。赤くなり、ドキッとなる絵菜。(前髪がずれ、目が見えてかわいい感じに。アップ)
絵菜「あ、あの……」
涼太「君を…描きたいと思ったんだ」
絵菜(はい!?)
微笑む涼太の顔。(アップでかっこいい感じ)
絵菜(どうして…)
真っ赤になる絵菜の顔。(アップでかわいい感じ)
絵菜モノローグ『超絶イケメン大学生に、溺愛されちゃう予感です』
〇通学路・朝・雨
傘をさして歩く絵菜の後ろ姿。
ため息をついて俯く。
絵菜(朝から雨か…気分下がるなぁ)
ドンっと人にぶつかる。
焦ってペコペコと頭を下げる絵菜。
絵菜「すいませんっ。前見てなくて…っ」
涼太を見て目を見開く絵菜。
目を合わせずに、斜め下を向く涼太。(アップ。クールな感じ)
涼太「いや…大丈夫です」
早足に立ち去る涼太の後ろ姿。
呆然と立つ絵菜。
絵菜(すごく、綺麗な人だったな…)
ハッとして足元を見る絵菜。
【落書きノート】と書かれているそれを拾う。
絵菜(置いてっちゃった…)
絵菜モノ『これを持っていたら…また会えるかもしれない…』
〇高校の教室・午前中・雨
窓に打ち付ける大雨。窓際の席で、頬杖を突きながら外を見てため息をつく絵菜。
絵菜モノ『あの人のことが、頭から離れない』
そっと、教科書の下に隠している落書きノートのページを開く。
そこには、季節の花や、学校のグラウンドなど、何気ないものの絵が描いてあった。
絵菜(あの人と同じくらい、綺麗な絵だな…)
ぼーっとしている絵菜に声をかける担任。
担任「おい!雨堂、聞いてるのか!」
ハッとして前を見る絵菜。長い前髪が揺れて、分厚い眼鏡が光る。
焦って、頭を下げる絵菜。
絵菜「す、すいません!聞いてませんでした…」
腕を組んでため息をつく担任。
担任「ちゃんと聞いておけよ~。後々後悔するのは自分なんだからな~」
肩を縮める絵菜。クラスメイト達の視線とくすくすという笑い声。
絵菜「はい…。すいません」
もう一度ため息をついて黒板に向き直る担任。
クラスメイトの女子・七海が振り返る。 ※七海:女子のリーダー格。派手な見た目で、バスケ部のマネージャー。
前を向いて友達とヒソヒソと話す七海の後ろ姿。
絵菜「…………っ」
ギュっとスカートのすそを握りしめ俯く絵菜。
〇美術部の部室・昼休み
ガラガラと開くドア。部室に入ってくる絵菜。
ため息をついてドアにもたれる。
絵菜「はあ……」
真「あれぇ?絵菜ちゃん、どうしたの?」
筆を止めてこちらを見る真。 ※真:美術部3年。部長で爽やかイケメン。
真の向かい側の席に座りうなだれる絵菜。
絵菜「せんぱ~い…。またやっちゃいました…」
真「んー。どうした?言ってごらん?」
絵菜モノ『この深杉真先輩は、美術部部長を務めている。幽霊部員だらけの美術部だけど、先輩は毎日部室で絵を描いている』
絵菜「実は…」
真に午前中のことを話す絵菜。
絵菜モノ『こうやって、私の失敗談を聞いて相談に乗ってくれている。頼れる先輩だ』
絵菜(でも、朝のことは、なんとなく言えないな…って、何でまた、あの人のこと考えてるの!)
顎に手を当てて、悩むような仕草をする真。
真「う~ん。確かに、今日の絵菜ちゃん、ぼーっとしてる気がするなぁ」
絵菜「えっ。そうですか…?」
驚く絵菜。
真「うんうん。何か、上の空って感じ?」
絵菜「嘘…」
くすりと笑う真の顔。
真「まぁ、悩みがあるなら、いつでも相談しなよ。もちろん、嫌じゃなければね」
真の言葉にジーンとなる絵菜。
絵菜「先輩…ありがとうございます…」
真「はいはい。」
絵菜(やっぱり、先輩はいい人だなぁ…)
〇教室・昼休み後
教室に戻ってきた絵菜。
ニコニコ笑って、席に戻ろうとする。
絵菜(先輩に相談のってもらったら、元気出た!)
絵菜を見ながらくすくすと笑う七海。とその友人たち。
席に着き、目を見開く絵菜。(アップ)
ドクン、ドクン、と心臓が嫌な音を立てる。
ズタズタに切り刻まれたノートを握りしめる絵菜。【落書きノート】と描かれている。
絵菜(これ、あの人のノート……)
呼吸を荒くして、青ざめる絵菜。ノートを持ち、教室を飛び出す。
それを見て声を上げて笑う七海たちの声。
〇美術部の部室・昼休み後
荒々しくドアを開け部室に飛び込んでくる絵菜。目に涙をためて、俯いている。
絵菜(先輩…さすがにもういないか……)
本棚の近くに席に着き、机に突っ伏す絵菜。自然と、眼鏡をはずす。
絵菜「うぅっ。何でっ」
絵菜モノ『この涙が、人のものを傷つけてしまった罪悪感からくるものなのか、ただ自分に向けられている悪意が怖いだけなのか…それとも、あの人との関りが完全に途切れる気がしてしまうからか、自分でもわからない』
授業の始まりを知らせるチャイムが鳴る。
絵菜(どうしよう…授業始まっちゃう…)
顔を上げる絵菜。目には涙がたまっている。(美少女)
立ち上がり、何気なく本棚をいじる。
そして、小さく目を見開き、一つの本を手に取る。
絵菜(部活ノート…?)
ページをパラパラとめくりながら「去年のか…」と呟く。
あるページで手を止めた絵菜。
ノートには、『今日は夏の絵を描いた。丁度いい天気だったので、描きやすかった。気に入ったので、こっそり部室に残しておこうと思う』と書いてあった。
ふっと笑みを漏らす絵菜。(アップで大人っぽい感じ)
絵菜(こっそりって、書いちゃダメじゃん)
きょろきょろと部屋を見渡す。
絵菜(もしかして、まだ残ってないかな…)
部室を歩き回りながら、ある絵の前で立ち止まる絵菜。
ごくり…と息を飲む。
教室から外を見た時の、雨の景色の絵。
また涙を流す絵菜。(アップ。きれいな感じで)
絵に貼ってある付箋に、【夏の絵】と書いてあった。
泣きながら笑う絵菜。(子供っぽい笑顔)
絵菜「丁度いい天気って、そういうこと…」
絵菜(なんとなく、あの落書きノートの絵と似ている気がする)
部活ノートに目を向ける。
ページの下に、【宮沢涼太】と書かれていた。
絵菜モノ『宮沢さん…どんな人だろう』
ドキドキと、絵菜の胸が高鳴る。
地面に打ち付ける雨。向かい合う絵菜と涼太の横顔。(二人とも呼吸を荒くして、絵菜の顔は赤くなっている)
涼太の手が絵菜のあごに添えられる。赤くなり、ドキッとなる絵菜。(前髪がずれ、目が見えてかわいい感じに。アップ)
絵菜「あ、あの……」
涼太「君を…描きたいと思ったんだ」
絵菜(はい!?)
微笑む涼太の顔。(アップでかっこいい感じ)
絵菜(どうして…)
真っ赤になる絵菜の顔。(アップでかわいい感じ)
絵菜モノローグ『超絶イケメン大学生に、溺愛されちゃう予感です』
〇通学路・朝・雨
傘をさして歩く絵菜の後ろ姿。
ため息をついて俯く。
絵菜(朝から雨か…気分下がるなぁ)
ドンっと人にぶつかる。
焦ってペコペコと頭を下げる絵菜。
絵菜「すいませんっ。前見てなくて…っ」
涼太を見て目を見開く絵菜。
目を合わせずに、斜め下を向く涼太。(アップ。クールな感じ)
涼太「いや…大丈夫です」
早足に立ち去る涼太の後ろ姿。
呆然と立つ絵菜。
絵菜(すごく、綺麗な人だったな…)
ハッとして足元を見る絵菜。
【落書きノート】と書かれているそれを拾う。
絵菜(置いてっちゃった…)
絵菜モノ『これを持っていたら…また会えるかもしれない…』
〇高校の教室・午前中・雨
窓に打ち付ける大雨。窓際の席で、頬杖を突きながら外を見てため息をつく絵菜。
絵菜モノ『あの人のことが、頭から離れない』
そっと、教科書の下に隠している落書きノートのページを開く。
そこには、季節の花や、学校のグラウンドなど、何気ないものの絵が描いてあった。
絵菜(あの人と同じくらい、綺麗な絵だな…)
ぼーっとしている絵菜に声をかける担任。
担任「おい!雨堂、聞いてるのか!」
ハッとして前を見る絵菜。長い前髪が揺れて、分厚い眼鏡が光る。
焦って、頭を下げる絵菜。
絵菜「す、すいません!聞いてませんでした…」
腕を組んでため息をつく担任。
担任「ちゃんと聞いておけよ~。後々後悔するのは自分なんだからな~」
肩を縮める絵菜。クラスメイト達の視線とくすくすという笑い声。
絵菜「はい…。すいません」
もう一度ため息をついて黒板に向き直る担任。
クラスメイトの女子・七海が振り返る。 ※七海:女子のリーダー格。派手な見た目で、バスケ部のマネージャー。
前を向いて友達とヒソヒソと話す七海の後ろ姿。
絵菜「…………っ」
ギュっとスカートのすそを握りしめ俯く絵菜。
〇美術部の部室・昼休み
ガラガラと開くドア。部室に入ってくる絵菜。
ため息をついてドアにもたれる。
絵菜「はあ……」
真「あれぇ?絵菜ちゃん、どうしたの?」
筆を止めてこちらを見る真。 ※真:美術部3年。部長で爽やかイケメン。
真の向かい側の席に座りうなだれる絵菜。
絵菜「せんぱ~い…。またやっちゃいました…」
真「んー。どうした?言ってごらん?」
絵菜モノ『この深杉真先輩は、美術部部長を務めている。幽霊部員だらけの美術部だけど、先輩は毎日部室で絵を描いている』
絵菜「実は…」
真に午前中のことを話す絵菜。
絵菜モノ『こうやって、私の失敗談を聞いて相談に乗ってくれている。頼れる先輩だ』
絵菜(でも、朝のことは、なんとなく言えないな…って、何でまた、あの人のこと考えてるの!)
顎に手を当てて、悩むような仕草をする真。
真「う~ん。確かに、今日の絵菜ちゃん、ぼーっとしてる気がするなぁ」
絵菜「えっ。そうですか…?」
驚く絵菜。
真「うんうん。何か、上の空って感じ?」
絵菜「嘘…」
くすりと笑う真の顔。
真「まぁ、悩みがあるなら、いつでも相談しなよ。もちろん、嫌じゃなければね」
真の言葉にジーンとなる絵菜。
絵菜「先輩…ありがとうございます…」
真「はいはい。」
絵菜(やっぱり、先輩はいい人だなぁ…)
〇教室・昼休み後
教室に戻ってきた絵菜。
ニコニコ笑って、席に戻ろうとする。
絵菜(先輩に相談のってもらったら、元気出た!)
絵菜を見ながらくすくすと笑う七海。とその友人たち。
席に着き、目を見開く絵菜。(アップ)
ドクン、ドクン、と心臓が嫌な音を立てる。
ズタズタに切り刻まれたノートを握りしめる絵菜。【落書きノート】と描かれている。
絵菜(これ、あの人のノート……)
呼吸を荒くして、青ざめる絵菜。ノートを持ち、教室を飛び出す。
それを見て声を上げて笑う七海たちの声。
〇美術部の部室・昼休み後
荒々しくドアを開け部室に飛び込んでくる絵菜。目に涙をためて、俯いている。
絵菜(先輩…さすがにもういないか……)
本棚の近くに席に着き、机に突っ伏す絵菜。自然と、眼鏡をはずす。
絵菜「うぅっ。何でっ」
絵菜モノ『この涙が、人のものを傷つけてしまった罪悪感からくるものなのか、ただ自分に向けられている悪意が怖いだけなのか…それとも、あの人との関りが完全に途切れる気がしてしまうからか、自分でもわからない』
授業の始まりを知らせるチャイムが鳴る。
絵菜(どうしよう…授業始まっちゃう…)
顔を上げる絵菜。目には涙がたまっている。(美少女)
立ち上がり、何気なく本棚をいじる。
そして、小さく目を見開き、一つの本を手に取る。
絵菜(部活ノート…?)
ページをパラパラとめくりながら「去年のか…」と呟く。
あるページで手を止めた絵菜。
ノートには、『今日は夏の絵を描いた。丁度いい天気だったので、描きやすかった。気に入ったので、こっそり部室に残しておこうと思う』と書いてあった。
ふっと笑みを漏らす絵菜。(アップで大人っぽい感じ)
絵菜(こっそりって、書いちゃダメじゃん)
きょろきょろと部屋を見渡す。
絵菜(もしかして、まだ残ってないかな…)
部室を歩き回りながら、ある絵の前で立ち止まる絵菜。
ごくり…と息を飲む。
教室から外を見た時の、雨の景色の絵。
また涙を流す絵菜。(アップ。きれいな感じで)
絵に貼ってある付箋に、【夏の絵】と書いてあった。
泣きながら笑う絵菜。(子供っぽい笑顔)
絵菜「丁度いい天気って、そういうこと…」
絵菜(なんとなく、あの落書きノートの絵と似ている気がする)
部活ノートに目を向ける。
ページの下に、【宮沢涼太】と書かれていた。
絵菜モノ『宮沢さん…どんな人だろう』
ドキドキと、絵菜の胸が高鳴る。



