理想の彼氏の作り方~イケメン王子と愛のクリスマス~

 


 きゃああああっ!
 うああああっ!





 照明が消える、一瞬前は。

 少なくとも、床の三分の一以上の広さで、膝くらいまでの深さに穴が開いたようだった。

 その穴に、何人ものヒトが落ちて転んだらしいのが、目に入ったけれども。

 照明の完全に落ちた今となっては、状況が良く判らない。


 さっきとは、ぜんぜん違う。

 突然みんなの足元に開いた穴と闇に。

 女の子たちが、悲鳴をあげた。

 あちらこちらから、叫び声も飛び交った。

「な、なに!?」

 驚いて、パニックになりかけたわたしの腕を、直人がつかんだ。

「さっき、みんながジャンプした時!
 振動がすごすぎて、ライブハウスの床が抜けて、電気系統もイカレたんだ!」

「ええええっ!」

 そ、そういえばっ!

「この、シークレットライブは人気がありすぎて!
 いつもより、だいぶ多くのヒトが入っているって!!」