理想の彼氏の作り方~イケメン王子と愛のクリスマス~

 

 あう。

 それは、すっかり忘れてた。

 けど、なんとか、頑張るもん!!

「それにさ。フツー考えたら。
 芸能人をカレシになんざ無理じゃね?
 しかも、Zメンバーって、本名非公開の正体不明がウリだったはずだろ?」

 わたしの大事なお願いに、直人の言葉は、しっかりグサッと突き刺さる。

 わたし。

 直人のこういうとこキライ。

 だけど、負けないもんね!

「オトメの理想に、突っ込み入れないの!
 Zってね、ウチの地元が出身地だってウワサがあるじゃない」

 わたしは、言って、指をちっちっちと振った。