理想の彼氏の作り方~イケメン王子と愛のクリスマス~

 くやしくて。

 悲しくて。

 また、あふれてきた涙を。

 拭いもせずに言ったわたしに。

 竜樹先輩は、きょとんとした顔で言った。



「……は?
 キスぐらい、何?
 ただの、あいさつじゃないか」



「……え?」


 た……ただのあいさつって!

 わたしが見たのは、ちゃんとしたオトナのキスで。


 はたから見ても、恥ずかしくなるほどの。

 アツアツの恋人同士みたいなキスだったのに……あいさつ、って、なに!?