理想の彼氏の作り方~イケメン王子と愛のクリスマス~

 わたしは、このとき。

 直人の精一杯の告白になんて、気づきもしなかった。

 ただ。

『とんでもない性格』ってところにカチンと来て。

 直人を力一杯睨んだ。

「悪かったわね!
 とんでもない性格で!!
 わたしは自分で『すごいな』って、思うヒトしか、好きにならないだけよ!
 レオンは、わたしが、あった中で一番、ステキなヒトだと思うし。
 バードもシャークもカッコいいじゃない。
 なのに、直人はどう?
 ヒトの悪口ばかり散々言うだけで、ちっとも、カッコ良くないじゃない!」

「……苺」

「そうよ!
 それに、苺、なんて気安く名前を呼ばないでよね!
 わたしには『姫野』って言う名字があるんだから!」