理想の彼氏の作り方~イケメン王子と愛のクリスマス~

 わたしの言葉に。

 直人は、真剣な顔をした。

 もう一度、歩き出したわたしを、追いかけながら。

 ……これまで、一度も見たことないくらいの真面目な顔で。

 先輩の教室に向かう、わたしを一生懸命止めた。

「なぁ、やっぱり。
 苺は、オレの彼女になりなよ?
 お前さんが、美人なことは、誰でも見ればわかるけど。
 本当はどんな性格かは、多分、オレが一番良く知ってる。
 実は、どんなにとんでもない性格だったとしても、オレは。
 苺のことが、好きだよ?」

「……な、なんですって?」

 わたしが、とんでもない性格!?