理想の彼氏の作り方~イケメン王子と愛のクリスマス~

「竜樹先輩が、レオンだって言う自信あったんだけどなぁ……」

 指と指とをあわせてつんつんしているわたしに、直人は笑った。

「そもそも、オトメの勘ってだけで突っ走んなよ。
 見てて、恥ずかしいぜ」

「だあって……
 時々、Zの『バード』がさ。
 ウチの学校に来るんだよ?
 ……こっそり」

「……へ?」

 へへへ。

 直人、驚いてるな?

 だけど、わたし、見ちゃったもんね☆

「フツーのカッコしているから、誰も気がつかないみたいだけど。
 時々、校門の前で違うガッコの制服を着たヒトが待ってるじゃん。
 それ、実は『バード』なのよ!」

「……ウチに彼女がいる他校のバード似男じゃね?」

「わたしも、最初はそうだと思ったんだけど。
 あんまり似てたんで、訊いてみたの。
 そしたら……!」