理想の彼氏の作り方~イケメン王子と愛のクリスマス~

「まず、顔が似ている!」

「他人の空似じゃね?
 男だって。
 撮影用に、化粧すれば、化けるぜ?」

「うー
 じゃあ、竜樹先輩は。
 時々バイトで学校を休んでも、先生は、文句言わないって、噂で」

「竜樹兄ほど成績良ければ。
 先公も文句言わねーよ」

「あう……そうよね。
 いつも、寝坊して遅刻したり、休み時間から寝てて午後の授業をサボる直人とは違うわよね?」

 わたしの言葉に、直人は、ぷうと頬を膨らませた。

「わるかったな。
 だけど、だいたい。
 竜樹兄のバイト先、オレと一緒だぜ?」


 ……げ。


 そ……それは……ありえない……