理想の彼氏の作り方~イケメン王子と愛のクリスマス~

「もーいーや。
 オレは寝る……」

 大あくびをして、直人は、ぽてっと仰向けに寝ころんで。

 そのまま目をつむってしまった。

 なんか、腹立つ?

「あ、直人。
 今、ココロの中でわたしのこと莫迦にしたでしょー?」

 直人の制服の上着をぶんぶんひっぱると、直人は片目を面倒くさそうに開いた。

「んーん。
 ぜんぜん」

「あ、やっぱり莫迦にしてる!
 何も、全く根拠が無くて言っているわけしゃ無いもん!」

「ほー どんな根拠だよ?」

 面倒くさそうな直人の言葉に、わたしは、びしっと指を突きつけた。