大学についたあと、校門前でみんなに見られたのは言うまでもない。

先輩は気にしてないみたいだったけど、私はすごく気になってしまった。


そして、部室についてプリンを目の前にしている私。


「食えば?」

「もったいなくて…」

「なんだそれ」


無邪気に笑う先輩は、いつ見ても素敵だ。


「美味しそうすぎて」

「食ってくんないと、困るんだけど」

「すみません、いただきます」


困らせたくない。

もったいないけど、食べよう。

あ!写真だけでも!!!


と思って、携帯を取り出す。


「何してんの?」

「もったいないから、せめて写真を…」


ダメだったかな…


「いくらでも作ってやんのに」

「え?」


今、いくらでも作ってやるって言った?