7Days~7日間であなたを落とす方法


 自分が木下次長に抱きしめられていることに気付き、心臓がバクバクと動き出す。

 なんでどうして……。

 意味が分からず、固まっていると、木下次長の腕に力が入るのを感じた。

「皆川……すまない。俺は自分勝手な男だ。君の気持ちを知りながら一週間とはいえ付き合うことを了承し、気持ちを受け止められないと振った。それなのに、こんなことをして……」

 私は黙ったまま木下次長が話しを聞いていた。

「俺の心の中にはいつも……いつだって美紀子だけがいた。そんな俺の心の中に皆川……君が入ってきた。今、俺の心の中は君でいっぱいなんだ。俺を拒絶しないでほしい。もう一度俺を見てほしい」

 それって……それって、うぬぼれてもいいのだろうか?

「木下次長……それって……」

 木下次長がフッと口角を上げた。

「もう颯斗とは呼んでくれないのか?」

 その言葉に、ぶわっと熱いものが溢れ出す。それと同時に、瞳に涙が集まり決壊したダムの様に涙がこぼれ落ちた。

「……っ……良いんですか?私がまたそう呼んでも……」

「ああ、呼んでくれ。俺も琴葉と呼んでもいいか?」

 その言葉に私は嗚咽を漏らしながら答えた。

「ふぇっ……うれじいでずー」

 格好悪いが、私は鼻をすすりながらそう答えた。

 そんな私をぎゅっと抱きしめながら、木下次長が嬉しそうに笑った。