7Days~7日間であなたを落とす方法


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 皆川と最初で最後のデートをしてから2週間以上が過ぎていた。あの日のデートは本当に楽しかった。学生の頃を思い出したかのように遊び倒した。思わず皆川のことを琴葉と名前で呼んでしまった。年甲斐もなく、テンションが上がってしまったのだ。皆川は名前を呼ばれると、とてもうれしそうに、恥ずかしそうに笑った。それがとても可愛くて、思わず抱きしめてしまいそうになった。今日で最後だというのに、何を考えているんだ。夕方には俺は皆川を拒絶しなければならないというのに、この楽しい時間がもっと続けばいいのにと思う自分がいた。

 夕方になり、皆川が空を見上げながら笑った。その顔がとてもはかなげで、俺の胸をざわつかせた。皆川はそんな俺に、7日間ありがとうございました。一週間で落とすことが出来なかった。残念だと、そう言った。それから颯斗さんと呼んでいった名前を木下次長に戻した。

 その瞬間、俺の中にある何かがうずくような感覚があった。

 それが何なのか、俺は気付いていた。

 しかし、今更それを皆川に言うことが出来なかった。

 皆川は俺から離れる決断をしていたから。

 俺から離れ前を向いている皆川に、何も言えなかった。