7Days~7日間であなたを落とす方法


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 その後『クライス』から合格通知が届き、飛び跳ねながら喜んだんだ。

 あの頃は良かったな。

 未来に向かってただひたすら突き進んでいた。

 初めは苦労も多かったけれど、仕事を必死で覚えた。そして今の部署に異動になって、木下次長に挨拶したときは本当に感動したんだ。やっとこの人の近くで働けるって、あの時の恩返しをするんだって……。恋心を隠して必死に仕事をしていた。

 それが崩れたのはいつだっただろう?

 確かあれは……忘年会が終わり解散の時だ。

 忘年会の開かれたホテルから出て、外で挨拶をしている時だ。木下次長がフッと笑ったんだ。口角を上げただけではない、優しい笑み。私が見る初めての笑顔で我慢が出来なくなったんだ。

「木下次長!大好きです」

 これが私の初めての告白だった。

 まだ社員が残る中での告白劇に、皆が目を丸くしていたらしい。らしいというのは、私は酔っぱらっていて覚えていなかったから、らしいという表現になってしまうのだ。これは後で香奈から聞いた話なのだが、木下次長に抱き着いて大好きだと言って離れなかったらしい。次の日は休みだったのだが、香奈から忘年会後の話を聞いて真っ青になったのは言うまでもない。あの後、会社を本気でずる休みしようかと思ったが、香奈に止められた。ここでずる休みをしても何も変わらないから、仕事に行って失態を詫びてきなさいと言われた。過去は消せないのよと。その通りだ。