7Days~7日間であなたを落とす方法


 扉が開き男性と一緒に電車から降りた。男性が去る前に、もう一度お礼を言うため、男性に向かって深く頭を下げた。

「本当にありがとうございました」

「いや、私は何もしていない。痴漢も逃がしてしまったしな。これから出勤かい?」

「あ、えっと……。これから最終面接です」

「そうか。災難だったが受かるといいな。頑張りなさい」

「はい。頑張ります!」

 そう言って頭をもう一度下げると、頭にポンと暖かいものが……。

 それは男性の温かく大きな手だった。

 ゆっくりと頭を上げると、男性は口角を上げえて行ってしまった。男性の背中が見えなくなるまで見つめていた時、ハッと我に返る。

 連絡先聞き忘れた!

 これって運命の出会いだよね?

 それなのに……ああー。どうして私はこうなのだろう。お礼に食事でもと連絡先を聞けばよかったのに……。でも電車が一緒なら同じ時間に乗ればまた会えるのでは……。

 いや、それより最終面接だ。