7Days~7日間であなたを落とす方法


「颯斗さん……違いますね。木下次長、月曜日からまたよろしくお願いします。お疲れさまでした」

 私は頭を下げるとその場から走り出した。

 もう限界だったから……。

 前を向いて走り出した時には、涙があふれ出していた。

 ちゃんとお礼を言えたよね。

 言葉に出来たよね。

 声、震えていなかったよね。

 ポロポロと温かい雫が頬を伝い落ちていく。

 後ろを振り返ることなく、自分の足や肺が限界を迎えるまで走り続けると、息を切らしながら立ち止まった。

 苦しい。

 呼吸を繰り返すだけで精一杯だった。

 呼吸を何度も繰り返し息を整えると、また涙が溢れ出した。

 好きだった。

 大好きだった。

 木下次長……。

 颯斗さんって、ずっと呼んでいたかった。

 もう名前を呼ぶことは叶わない。
 
 私は大好きだった人の顔を思い出す。
 
 そして木下次長を好きになった、あの日のことを思い出していた。