そう言えば、ぼんやりとだが悪態をつく自分の言葉が思い出される。
「私が木下次長に絡み酒をしたってことですよね?何となくは覚えているんですが、ハッキリとは思い出せなくて……。私はどんなことを言ったんですか?酷いことを言いましたか?」
「ああ……まあ、それは気にするな……」
「っ……」
私が声にならない声で絶句した所で、ピチャリと鼻頭に冷たい雫が落ちてきた。
ん?
それを見上げながら手のひらを上に向けると、ポツポツと手のひらに落ちてくる雨粒。
「雨?」
そう呟くと、少しずつ雨粒が大きくなっていった。
「雨か、まずいな……」
そう言いながら木下次長が、私をおんぶしたまま走り出した。
いったいどこに向かっているのだろう。
そして連れられて来られたところは……。
こ、こ、こ……ここって、いわゆる大人の休憩所なのでは……。
思いっきりホテルって書いてあるし!
ひぃーー。
どういう、ラブハプニングよ!


