7Days~7日間であなたを落とす方法


 *

 ユラユラと揺れている。

 大きな背中……温かい。

 安心する。

 これって、おんぶ……されているよね。

 夢……なのかな?

 頭がボーッとする。

 そんな私の鼻腔をくすぐる匂いがした。

 木下次長がいつも使っている香水の匂い?

 そっと目を開けると、焦点が合わずに視界がぼんやりとしている。

 ここは何処だろう?

 目をこすりながら周りを見渡すと、大好きな人の声が聞こえた。

「起きたのか?」

 え?

 夢じゃない。

 どういう状況?

 自分の置かれている状況を確認して、私は悲鳴を上げそうになるのを両手で押さえた。

「ふぐ……っ……き、き、き……木下次長、これはどういった状況ですか?」

「ああ、皆川が泥酔して動かせないと連絡をもらってな。とりあえず駅に向かっているところだ」

「でも、でも、でも、私はどうしておんぶされているんですか?」

「どうしてって、他に移動方法がなくてな」

「……そうですか。とれあえずもう大丈夫みたいです」

「先ほどまで泥酔して悪態(・・)をついていたが、酔いは覚めたようだな」

 悪態と言う言葉に、サーッと血の気が引いていく。

 何ですってえぇぇぇぇーーーー?!