7Days~7日間であなたを落とす方法


 私は子供の様に泣きじゃくりながら、ボロボロと涙をこぼしていた。泣きながらも私の口は止まらない。

「分っている……っ思いが通じ合う……そんな事があるわけがないって……。それでも奇跡が起きて琴葉が私を見てくれるかも……っ……て夢を見た日だってあった。……そんな事があるわけがないのに……琴葉の視線の先は……先にいたのは……見ているのは、いつだって木下次長だった……」

 言葉にすればするほど、胸が張り裂けそうだった。

 辛い……悲しい……。

 言葉といっしょに、涙がボロボロと溢れ出し、頬をつたって落ちていく。

 報われない思いを吐露する私を哀れに思ったのか、杏さんが強く強く抱きしめてくれた。

「そうよね……友情は愛情には変わらない……。純粋に好意を向けてくる相手ほど、こっちが勘違いして辛い思いをするのよね。もしかしたらって、両思いになれるかもって……辛かったわよね」

 私を受け止めてくれる言葉に、更に涙が溢れ出す。

 純粋な好意……。

 いつもそうだった……。

 琴葉の言動に勝手に勘違いして、期待して、のめり込んで、落胆していた。

 無自覚な好意に涙を流した。

 それはけして琴葉のせいではない。

 「香奈、大好き!」そんな言葉にいつも振り回されていた。でもそれは私の言葉の受け取り方が悪いせいだ。

 勝手に好意だと思ってしまうのだから。

 琴葉が悪いわけではない。

 だから琴葉を近くで見守れればと……そう思っていた。けれど心の奥底では真逆の想いを秘めていた。

 琴葉のそばで幸せな姿を見ていられれば良いなんて嘘だ。

 私だって幸せになりたい。

 琴葉と幸せになりたいと。

 体の奥底から感情が溢れ出す。

「うっ……っ……くっ……っ……」

 私は声を押し殺して泣いた。