7Days~7日間であなたを落とす方法


 *

 俺は杏の話をふせて、美紀子のことを皆川に話した。

 その間、俺は皆川の顔を見ることが出来なかった。

 俺のことを真っ直ぐに好きだと言ってくれる皆川には、酷な話だと思ったからだ。今はこの世にいない人間を今も想っている。そんな俺を皆川はどう思うだろう……。この話の後、皆川の瞳に俺はどのように映るのだろうか。

 悲しみか?

 哀れみか?

 同情か?

 俺はゆっくりと皆川に視線を向けた。

 すると皆川は声を上げることも無く、ポタポタと涙を流していた。ただ真っ直ぐに俺だけを見て、涙を流す姿がそこにはあった。

 ああ……悲しませてしまったか。

 こんな顔はさせたくなかった。 

「すみません……私……知らなかったとは言え、木下次長の気持ちも考えずに……。自分の想いだけを押しつけていたんですね……」

 皆川はゆっくりと椅子から立ち上がると、深々と頭を下げてきた。

 それから何も言わずにオフィスから出て行くと、始業時間ギリギリにオフィスに戻ってきた。泣きはらしたような目は赤くなっていたが、回りには寝不足だと言ってごまかしていた。