7Days~7日間であなたを落とす方法


 鼻を両手で押さえながら悶絶すること数秒……何とか平静を装いながら木下次長の元まで行き、挨拶を交わした。

「お……おはようございます」

「ああ、おはよう。今朝は寒いな」

「そうですか?私は暑いくらいです」

「暑い?皆川、大丈夫か?鼻はどうしたんだ?」

 鼻血が出ないよう鼻を押さえていると、木下次長が心配した様子で顔を覗き込んできた。

 近い、近い、近い……鼻を押さえている意味がないよ。余計に鼻血が出そうです。

 顔を真っ赤にさせていると、おでこに木下次長の手が乗せられた。

「熱でもあるのか?」

「ちっ……違います!ホントに暑いだけです」

「今年一番の寒さだと天気予報で言っていたが?」

「ふぐっ……」

 私の口から変な声が漏れ出てしまう。

 だって仕方がないよね?

 私の大好きな顔がこんなに近くに……。

 至福の時……。

 このまま死んでも悔いは無い。

 なんて思ってしまう。