7Days~7日間であなたを落とす方法


 会議が終わり会議室を出ようとした所で、倉野さんが木下次長に声を掛けてきた。

「颯斗ったら、こんな可愛い子連れて歩けるなんてずるい。私はこんな可愛くない部下なのに」

「ちょっと、それは無いんじゃないですか、先輩!」

 今まで大人しくしていた相葉さんが、悲しそうに肩を落とした。

 しかし私はそれどころではない。

 颯斗って……?

「本当の事じゃ無い。颯斗ばっかりずるい。今日だって自分の車に乗せてきたんでしょ。お気に入りをすぐに車に乗せたがるんだから」

 お気に入り?

 倉野さんのその言葉に、喜びが溢れ出しそうになったが、モヤモヤも広がる。

 その時。

「杏、うるさいぞ」

 杏?

 名前呼び……。

 なぜ……?

 二人は軽口を叩きながら仲よさそうにしている。

 まるで恋人みたいだ。

「いいから、少し黙ってくれ。杏が話すとややこしくなる」

「相変わらず颯斗は失礼ね。黙れって、ねえ?失礼じゃ無い?これから一緒に仕事するんだから仲良くやりましょうよ」

 名前で呼び合う二人を見て、私がフリーズしていると、相葉さんが私の横で耳打ちをしてきた。

「この二人は大学が一緒でサークルとかゼミも一緒だったらしいっすよ」

「そうだったんですね」

「噂だと、二人は付き合っているらしいっす」

 え?

 付き合っている?