7Days~7日間であなたを落とす方法


 食事を食べ終わると、木下次長の運転する車に乗りメイジアへと向かった。

 ランチデート楽しかったな。幸せ過ぎて顔が緩んでしまう。しかしこれから大事なプレゼンだ。浮ついた気持ちで仕事に臨みたくない。グッと気持ちを静めて、木下次長への思いをやり過ごす。深呼吸をしながら次長の運転する姿を眺めた。

 …………。

 かっ、格好いい。

 浮ついたらダメだと思っているのに、木下次長が格好良すぎてやばい。好きな人が車を運転する姿って本当にやばい。

 だって見て。

 右手でハンドルを操作しながら、左肘を肘掛けに掛け、顎に手を置いている。その姿はオフィス内とは違い、リラックスしているようで、眉間の皺が薄い。

 この姿を見たことあるのって、私だけじゃ無い?

 貴重すぎるその姿に、思わず拝んでみる。

 すると信号待ちで、私が自分を拝んでいることに気づいた木下次長が、ギョッとした顔をして固まった。

「皆川、何をしている?」

「すみません。尊いという気持ちを表現していました。このようなお姿を拝顔でき、嬉しく思います」

「その言葉の使い方はあっているのか?」

「良いんです。今の私の最上級の愛の言葉です」

「愛って……お前はぶれないな」

「もちろんです。私は木下次長一筋ですから!」

 そんな会話をしていると、今日の仕事相手である老舗お菓子メーカー『メイジア』の駐車場に到着した。

「心の準備は出来ているか?」

「はい。大丈夫です」