店の中に入っていくと、和風の店構えはとても落ち着く雰囲気で、美味しいものが出てくる予感しかない。席についてメニュー表に目を通しながら木下次長を見る。すると木下次長と目が合った。
「どうした?嫌いなものでもあったか?」
「いえ、全部おいしそうでどうしようかと思って」
「それなら本日のおすすめはどうだ?俺はいつもここに来るとそれを頼むんだが」
「あっ、それなら私も同じものでお願いします」
そう言うと、木下次長は二人分の注文をしてくれた。それから数分後、目の前には本日のおすすめであるフライ定食が置かれた。お店のおばちゃんが「ごゆっくり」と声を掛けて去っていく。お皿にはアジフライ、エビフライ、から揚げに、小さめのヒレカツがきれいに盛り付けられていて、それを見た私は目を輝かせた。
「ボリューム感すごいです。すごく美味しそう。いただきます」
そう言いながら、アジフライにかぶりつく。
「美味しい!最高ですね。きょうの仕事絶対うまくいく気がします」
私がうまうまと食事をしていると、木下次長が嬉しそうな顔をした。
「そうか、それなら良かった」


