確かに私の外見は子供っぽい。黒髪を肩まで伸ばしたストレートのボブの姿は更に童顔に見えるようで、よく未成年に間違えられる。お酒なんか飲んでいると止められるのはいつものこと。だからなるべく大人っぽく見えるようにしたいのだが、子供が頑張って大人っぽくしているような感じになってしまい、大人っぽい格好は出来ない。逆に香奈は手足が長く、モデルのようなスタイルで、背が高くてとても大人っぽい。綺麗な長い髪はサラサラで、香奈が歩けば男性が見惚れて振り返るほどの美人さんだ。
そんな香奈に外見のことを言われるとキツい。でも香奈が私を本気で馬鹿にしているわけでは無いから、怒った振りをしてみせる。
「ひどい!こう見えて私は26歳だよ」
ぷくっと頬を膨らませて見せると、香奈が大きく溜め息を付いた。
「そう言う仕草も子供っぽいのよ。私は可愛いと思うけどね」
そんなことを言いながら香奈が頭を撫でてくれる。私は香奈に頭を撫でられながら、えへへっと笑って見せた。すると香奈がもう一度大きく溜め息を付いた。
「まったく、この子は……」
香奈の口から呆れたように呟く声が零れたが、その声は琴葉の耳には届かなかった。


