私は嬉しくて、右手を握り絞めて天井に突き上げた。
「くぅーーーーっ」
皆が仕事をしているため、大きな声は出さないようにしながら全身で喜びを表現していると、木下次長に頭をガシガシと撫でられた。
「良くやったな。でもこれからだぞ。頑張れ」
「はい!」
そこから私は今回の企画書を元に、色々な会社にコンタクトを取った。始めに私の企画書に興味を待ってくれた、老舗お菓子メーカーに電話を入れる。そして話し合いの日にちについて相談をし、明日話し合いの場を設けることとなった。トントン拍子に話が進んでいく。
「こんなに早く話って進んでいくんだっけ?」
「無いわね。話が早すぎる気がするわ」
「香奈ーっ、怖いよー!」
「私もフォローするから頑張りなさい」
泣きべそを掻きながら香奈に抱きつくと、優しく抱きしめてくれた。
「お母さん……」
「誰がお母さんよ」
「えへへ……ごめん」
「まったく」


